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出会いは衝撃的・・・・ 

まず、私とミゼットの出会いをお話しましょう。
私は幼いころから乗り物が大好きでした。飛行機、船、鉄道、自動車・・・・
皆さんにも覚えがあるはず。小さいころは乗り物に憧れるものです。
中でも、自動車は商用車や特殊作業車などといったマイナー路線がお気に入りでした。
そんな私に、昭和一桁生まれの父はよく、昔の車の話をしてくれました。
ボンネットバス、木炭自動車、オート三輪・・・・
そんな父の影響があってか、私はいつしか、これらの車を所有することを夢見るようになったのです。
昔行ったモーターショーで、なぜか昔の車が展示されていて、そこにあった一つ目のオート三輪(今思えば
「くろがね号」だったかもしれません)に興味を示し、写真を撮ってもらったのですが、後でその写真が失敗した事を
知った時はショックで「一つ目ぇ、一つ目ぇ」と泣いて駄々をこねたのを覚えています。
スーパーカーブームの時、周りのみんなが、カウンタックだフェラーリだと騒いでいる中、私のノートの落書きは
決まって古い車でした。(と言っても、スーパーカーも好きでしたけどね。)
そして、小学6年生の夏、テニスクラブの練習で行った町外れのテニスコートで私はミゼットと衝撃的な出会いをした
のです。お昼の休憩、日陰を求めて立ち寄った農家の納屋の軒先、そこに「彼」はいました。
ほこりだらけで、あちこち傷だらけな一台の軽三輪・・・・もう、動かなくなってどれくらい経つのでしょうか、
タイヤはパンクし、荷台は物置と化していました。
弁当を食べるのも忘れ、しばらく見入っているうちに「彼」がどうしようもなくいとおしく思えてきたのです。・・・・
しかしそれから数ヶ月が経ち、再びその場所を訪れてみると、もう彼はいませんでした。
彼の寝床であった納屋とともに・・・・
やがて高校に入学して2輪免許を取ると暫くはバイクに没頭しました。仲間とツーリングに行ったり、チューニング、
峠に出掛けてはレーサーの真似事をしたり・・・・
そして普通免許取得。そろそろ自分の車が欲しくなったころ、ふと、手にしたノスタルジックカーの本に
懐かしい「彼」がいました。その本を何度も何度も読み返すうちに、また、昔の思いが蘇って・・・・
忘れもしません、平成三年の六月二十日。しとしと雨が降る中、「彼」がやって来ました。
大きな車運車にちょこんと載って・・・・あの時の光景を思い出すと、今でも胸が熱くなります。
彼がウチに棲みついて10年。様々な思い出、いろんな所にも行きました。
度重なるトラブルに悩ませられても、彼を手放するつもりはありません。
なぜなら、彼は、もう立派な家族の一員なんですから・・・・

 

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